

代表理事挨拶
小林 麻理
この度2025年4月24日に一般社団法人パブリックサービス研究センター(Center for Public Service Research: CPSR)を設立いたしました。
ニュー・パブリック・マネジメント(New Public Management: NPM)、ニュー・パブリック・ガバナンス(New Public Governance: NPG)の世界的潮流において、わが国の行財政改革の取組を顧みると、発生主義に基づく財務諸表の作成は進められたものの、財務情報の行財政意思決定への活用やアカウンタビリティの履行、パブリックセクターとプライベートセクターとのイコール・フッティングな連携による公共サービスの効率的かつ効果的な提供など、国民・住民の視点に基づく公共価値の創出という観点からは課題の山積を指摘せざるを得ません。翻って現実は、少子高齢化、COVID-19や地政学リスク、気候変動による災害の激甚化など、政府財政の持続可能性、公共サービス提供の持続可能性自体を問う厳しい事態となっています。国の財政運営は、直接住民にサービスを提供する地方の行財政運営に打撃を与えることは言うまでもありません。公共サービスの効率的かつ効果的な提供について、サービス提供の担い手を含め、この国の行財政運営にはさまざまな観点から理論と実践を統合した課題解決へのアプローチが求められています。
CPSRは、危機的状況にあるわが国の財政状態に鑑み、さまざまな行財政運営の課題解決に向けて、積極的に研究活動を展開し、その成果の普及啓発を推進します。理論の効果的な社会実装には、現状に適合したカスタマイズが必要であり、その意味でさまざまなステークホルダーズとの対話が不可欠です。CPSRはわが国の公共経営のイノベーション、財政マネジメントのイノベーションを引き起こす理論探求と社会における理論実装を追求します。

お知らせ
7月26日(土) 2025年第1回資産マネジメント研究部会開催予定
8月5日(火) 2025年第1回議員部会開催予定

資産マネジメント研究部会

議員部会